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車カバーは必要?
傷つく原因とメリット・デメリットを専門店が解説
車カバーは、雨や紫外線、鳥フン、花粉、黄砂などからボディを守るために使用されるアイテムです。
屋外駐車(青空駐車)では、ボディが直接雨に濡れるのを防げるため、水垢や水ジミ、塗装の劣化を抑える効果が期待できます。
一方で、使い方やカバーの種類によっては、傷がついたり、かえってボディにダメージを与えたりすることがあります。
本記事では、日本最大級の海外カーケア専門店arinomama(ありのまま)が、実際に車カバーを使用した車両の状態も確認しながら、メリット・デメリットと傷がつく原因を解説します。
青空駐車、カーポート、ガレージなど、それぞれの保管環境に車カバーが必要か判断するための参考にしてください。
車カバー使用時の注意点
車カバーを使用するうえで、最も気になるのが、ボディへのキズとカバー内部にこもる湿気ではないでしょうか。
そこで今回は、実際に車カバーを使用し、ボディへの影響や内部の蒸れについて長期検証を行いました。
サイズが合っていないカバーや、風でばたつく状態では、カバーがボディ表面を繰り返し擦り、キズの原因になることがあります。また、カバーの内側やボディに砂ぼこりなどの汚れが付着した状態で使用すると、汚れを挟んだまま擦れるため、細かなキズがつきやすくなります。
もう一つの注意点が、ボディカバー内部にこもる湿気です。湿度が高い時期や雨天後は、水分が外へ抜けにくくなり、内部が蒸れやすくなります。この状態で長期間放置すると、塗装だけでなく、金属部品やモールなどにも悪影響を与える可能性があります。
以下は、検証で確認されたボディのキズと、カバー内部にこもった湿気を撮影したものです。


車カバーのメリット
ボディカバーにはメリットとデメリットがあるため、それぞれを総合的に比較したうえで、保管環境や車の使用頻度に合っているか判断することが大切です。
このセクションでは、車カバーを使用する主なメリットを紹介します。
雨による水垢や水ジミを防ぎやすい
こ雨水自体には、シミの原因となるミネラル成分はほとんど含まれていません。しかし、ボディに砂ぼこりなどの汚れが付着した状態で雨に濡れると、水分が蒸発した際に汚れが塗装面に残り、水垢の原因になります。
車カバーを使用すると、ボディが直接雨に濡れるのを防げるため、水分の乾燥によるシミを抑えることができます。
特に、青空駐車で雨にさらされる車や、使用頻度が低く長期間動かさない車にとっては、大きなメリットです。

紫外線による劣化を軽減できる

屋外で紫外線を浴び続けると、塗装の色あせやクリア層の劣化、未塗装樹脂の白化などが進みやすくなります。
車カバーで日差しを遮ることで、ボディだけでなく、ヘッドライトや樹脂パーツ、ゴム部品などの紫外線による劣化も軽減できます。
なかでも、紫外線の影響を受けやすいヘッドライトの黄ばみ対策として効果が期待できます。
花粉・黄砂・鳥フンの付着を防げる
春先の花粉や黄砂、砂ぼこりはボディに付着しやすく、そのまま雨に濡れて乾燥すると、汚れが固着して水ジミの原因になることがあります。
また、鳥フンは長時間放置すると、塗装のクリア層にシミを残すことがあります。
車カバーを使用することで、これらの汚れがボディへ直接付着するのを防ぎやすくなります。

車カバーのデメリット
風で擦れてキズになる

車カバーは、風を受けるとボディ表面で動き、塗装面を繰り返し擦ります。特に、サイズが合っていないカバーや、裾が十分に固定されていない状態では、ばたつきやめくれが起こりやすくなり、キズの原因になります。
また、ボディやカバーの内側に砂ぼこりなどが付着していると、汚れを挟んだまま擦れるため、より深いキズにつながることがあります。
裏起毛などの柔らかい素材であっても、風で繰り返し擦れればキズは発生します。特に、ボディの角やエアロ、スポイラーなど、カバーが強く当たりやすい部分は注意が必要です。
カバー内部に湿気がこもる
湿度が高い時期や雨の日が続く環境では、車カバーの内部に湿気がこもりやすくなります。
この状態が長期間続くと、塗装だけでなく、金属部品やモールなどにも悪影響を与える原因になります。特に、梅雨時期や風通しの悪い保管場所では注意が必要です。
長期間つけっぱなしにせず、晴れて湿度の低い日にカバーを外し、車両とカバーの内側を定期的に乾燥させることが大切です。

脱着に手間がかかる

車カバーは、車を使用するたびに取り外し、駐車後には再び装着する必要があります。
特に、ミニバンやSUVなどの大型車はカバー自体も大きく、車体全体へ均等にかぶせるまでに時間がかかります。
風が強い日はカバーがあおられやすく、一人での装着が難しくなることもあります。
傷を抑える車カバーの選び方と風対策
車カバーによるキズを抑えるには、素材の柔らかさだけでなく、車体へのフィット感や固定方法、使用する日の風の強さまで考える必要があります。
また、ボディやカバーの内側に砂ぼこりが付着した状態で使用すると、汚れを挟んだまま擦れてキズになります。装着前はできるだけボディをきれいにし、カバーの内側も定期的に確認しましょう。
車体にフィットするサイズを選ぶ
車体より大きすぎるカバーは、余った生地が風を受けてばたつきやすくなります。反対に、小さすぎるカバーは、ボディの角やエアロ、スポイラーなどに強く張り、脱着時の摩擦や負荷が大きくなります。
汎用品は比較的リーズナブルですが、車種やボディ形状に合わないものはキズの原因になります。できるだけ車体にフィットする専用品を選び、ボディと接触する内側には、裏起毛などの柔らかい素材を使用したものがおすすめです。
固定ベルトや裾を絞れるタイプがおすすめ
サイズが合っていても、裾が十分に固定されていなければ、風によってカバーがめくれたり、ボディ表面で動いたりします。
固定ベルトやバックル、裾を絞れる機能があるカバーを選び、前後左右が均等に固定されているか確認してください。
また、長期間つけっぱなしにすると内部に湿気がこもりやすくなるため、晴れて湿度の低い日にはカバーを外し、車両とカバーの内側を乾燥させることも大切です。
強風が予想される日は使用を控える
固定ベルトを使用していても、強風時にはカバーが大きくあおられ、ボディとの摩擦が増えます。
装着作業中にカバーが地面へ触れると、内側に砂ぼこりが付着し、そのままボディを擦る原因にもなります。
風が非常に強い日は無理に装着せず、一時的にカバーを外すことも、キズやめくれを防ぐための対策です。


ガレージ保管には屋内用カバーがおすすめ
ガレージなどの屋内保管であれば、風によるばたつきが発生しないため、屋外で使用する場合と比べて、ボディカバーによるキズのリスクを極限まで抑えることができます。
屋内用カバーの主な目的は、雨や紫外線を防ぐことではなく、保管中にボディへ付着する埃を防ぐことです。
そのため、車体へのフィット感や通気性、塗装面に触れる素材の柔らかさが重要になります。


イギリスのカーケアブランド「CARBON COLLECTIVE(カーボンコレクティブ)」が開発した「Supreme Stretch Fitted Indoor Car Cover」は、ボディカバーのメリットとデメリットを考慮して設計された屋内専用カバーです。
非常に柔らかなストレッチ素材が車体の形状に沿ってフィットするため、余った生地が動きにくく、デリケートな塗装にもやさしく使用できます。また、通気性を保ちながらボディへの埃の付着を防ぐため、カバー内部に湿気がこもりにくい点も特徴です。
長期間使用しない高級車や、洗車・コーティング後のきれいな状態をガレージ内で維持したい場合には、屋外用ではなく、柔らかく通気性に優れた屋内用カバーがおすすめです。

まとめ
車カバーは、雨や紫外線、花粉、黄砂、鳥フンなどからボディを守れる一方で、風による摩擦や湿気、脱着の手間といったデメリットがあります。
特に屋外用の車ボディカバーは、サイズが合っていなかったり、固定が不十分だったりすると、風でめくれる、ばたつくといった状態になり、ボディが傷つく原因になります。裏起毛などの柔らかい素材でも、ボディやカバー内側に砂ぼこりが付着していれば安心とはいえません。
使用する場合は、車体にフィットするサイズを選び、固定ベルトや裾を絞れるタイプで風対策を行いましょう。また、長期間つけっぱなしにせず、晴れて湿度の低い日にはカバーを外して乾燥させることも大切です。
青空駐車では、雨や日差しを防ぐ効果が期待できますが、毎日車を使用する場合は脱着がめんどくさいと感じることもあります。車カバーが必要かどうかは、保管環境や車の使用頻度を踏まえて判断することが重要です。
ガレージ保管では、風によるばたつきが起こりにくいため、車体にフィットするストレッチ素材の屋内用カバーがおすすめです。

佐久間 陽平|株式会社insieme 代表取締役
2019年より海外カーケアブランドの正規輸入事業を開始。
現在はヨーロッパを中心に20以上のブランドを取り扱う、日本最大級の海外カーケア通販サイト「arinomama(ありのまま)」を運営。
ドイツ・イギリス・スウェーデンなどの最新カーケア製品・技術を日本市場へ導入し、製品選定・検証・販売まで一貫して手掛ける。
東京都内でカーディテイリング専門店も運営し、施工現場で得た一次情報をもとに、コーティング・洗車・メンテナンスに関する実践的な情報を発信。