更新日:

洗車

専門店が選ぶ、カーシャンプー|おすすめ製品と選び方・正しい泡立て方

カーシャンプーには、中性・酸性・アルカリ性をはじめ、撥水成分やワックスを配合したものなど、さまざまな種類があります。

なかでも、日常的な洗車の基本となるのが中性カーシャンプーです。車種やボディカラー、コーティングの有無を問わず使いやすい一方で、界面活性剤の配合や潤滑性、泡切れなどは製品によって異なります。

本記事では、幅広い車に使いやすく、初心者から洗車にこだわる人まで選びやすい、王道でありながら細部までこだわって設計された中性カーシャンプーを紹介します。

あわせて、カーシャンプーの種類や選び方、食器用洗剤との違い、正しい泡立て方について、カーケア専門店が詳しく解説します。

カーシャンプーの選び方

多くの人は、泡立ちが良いカーシャンプーほど、洗浄力や洗車キズの抑制効果も高いと考えがちです。

しかし、泡は軽く触れるだけで潰れるため、泡そのものが塗装面と洗車ミットの間に十分な潤滑膜を作るわけではありません。

洗車キズを抑えるには、シャンプー液によって塗装面と洗車ミットの摩擦を減らすことが重要です。

泡には、シャンプー液を表面に留めやすくしたり、洗っている範囲を見やすくしたりする役割があります。一方で、洗浄力を左右するのは界面活性剤の設計であり、洗車時の摩擦を抑えるには、シャンプー液の潤滑性が重要です。

そのため、カーシャンプーは泡立ちの良さだけで判断せず、ミットを滑らかに動かせる潤滑性にも注目して選びましょう。また、実際の洗車では泡だけを増やしすぎず、十分なシャンプー液が残るように泡立てることが大切です。

泡は軽く触れるだけで潰れるため、泡そのものが潤滑膜になるわけではない
洗車キズを抑えるには、シャンプー液によって塗装面と洗車ミットの摩擦を減らすことが重要です

コスパは「何回使えるか」で決まる

カーシャンプーのコスパは、容量や販売価格だけでは判断できません。確認したいのは、希釈倍率と1回あたりの使用量です。

シャンプー洗車では、少なくとも10L、理想は20L程度の水を使用します。

たとえば、水4Lに対して本液50mlを使用する約80倍希釈のシャンプーを、10Lのバケツで使う場合、1回あたり約125ml必要です。1,000ml入りで1,000円なら約8回分となり、1回あたり約125円です。

一方、GTECHNIQ(ジーテクニック)の濃縮タイプのカーシャンプーは、500mlで3,900円ですが、10Lの水に対して使用量は10〜20mlです。軽度〜中度の汚れなら約50回分、頑固な汚れでも約25回分使えます。

1回あたりの費用は約78円、頑固な汚れでも約156円です。

このように、大容量で価格が安く見えても、使用量が多ければ必ずしも高コスパとは限りません。購入前には、1本で何回洗車できるかを確認することが大切です。

最大で約50回分、1回あたり約78円。コスパは希釈倍率と使用量で決まる

洗車キズを軽減するカーシャンプーの泡立て方

カーシャンプーは、泡を多く作ればよいわけではありません。洗車キズを抑えるには、泡だけでバケツを満たさず、ミットに十分なシャンプー液を含ませられる状態にすることが大切です。

空のバケツにシャンプーを先に入れて水を注ぐと、泡が増えすぎて、実際に洗車へ使えるシャンプー液が少なくなります。そのため、最初に水を入れてから、次にカーシャンプーを加え、最後にジェット水流で適度に泡立てるのがポイントです。

1.バケツの7〜8割まで水を入れる

まず、バケツの7〜8割程度まで水を入れます。

先に水を入れることで、あとからカーシャンプーを加えた際に、泡の割合が高くなりすぎるのを防げます。

車1台を洗うために必要なシャンプー液を確保できるよう、最初に十分な量の水を入れておきましょう。

2.規定量のカーシャンプーを加える

水を入れたあとに、製品ごとに定められた量のカーシャンプーを加えます。

カーシャンプーは、製品によって希釈倍率や必要な使用量が異なるため、メーカーが指定する規定量を守りましょう。

気温が低く、シャンプーが水に溶けにくい場合は、手で軽くかき混ぜて全体になじませます。

3.最後にジェット水流で適度に泡立てる

最後に、ホースのジェット水流を当てて適度に泡立てます。

この順番で作ることで、シャンプー液を十分に残しながら、洗車に必要な泡も作れます。

シャンプー液と泡の割合は、7:3〜8:2程度を目安にし、泡だけでバケツを満たさないようにしましょう。

正しい泡立て方との違いを比較する

正しい手順で泡立てた場合は、泡だけでなく、洗車ミットに十分含ませられる量のシャンプー液も確保できます。

一方、空のバケツにカーシャンプーを先に入れて水を勢いよく注ぐと、泡の割合が高くなります。見た目はバケツいっぱいでも、実際に使えるシャンプー液が少ないため、洗車ミットの滑りが悪くなりやすく、車1台を洗い終える前にシャンプー液が足りなくなることがあります。

左:泡の割合が高くなりすぎた状態
右:理想的な泡とシャンプー液の比率

食器用洗剤はカーシャンプーの代わりに使える?

食器用洗剤でも車の汚れを落とすことはできますが、カーシャンプーの代用品として使用するのはおすすめできません。

洗剤に含まれる界面活性剤には、水だけでは落としにくい油分や汚れを乳化し、洗い流しやすくする役割があります。ただし、食器用洗剤とカーシャンプーでは、落とすことを想定した汚れが異なります。

食器用洗剤は、皿や鍋に付着した食品由来の油脂を落とすために設計されています。一方、カーシャンプーは、車に付着する道路上の油分や泥などに合わせて、界面活性剤が配合されています。

食器と車では付着する汚れの性質が異なるため、車には専用のカーシャンプーを使用しましょう。

食器用洗剤とカーシャンプーでは、落とすことを想定した汚れの種類が異なる

専門店がおすすめするカーシャンプー

GTECHNIQ(ジーテクニック)の「GWash V2」は、日常的な洗車に使いやすい中性のカーシャンプーです。

ボディカラーを問わず使用でき、白や黒を含むすべての車に対応しています。コーティング施工車にも使用できるため、幅広い車のメンテナンス洗車に適しています。

洗車ミットを滑らかに動かしやすい高い潤滑性を備えており、塗装面との摩擦を抑えながら洗えます。泡立ちだけに頼らず、シャンプー液そのものの滑りを重視しているため、洗車キズをできる限り抑えたい人にもおすすめです。

撥水成分やワックス成分を追加するタイプではなく、コーティング本来の性能を活かしながら、日常的に付着する泥汚れや道路上の油分を洗い流せます。

さらに、生分解性のため、使用後の排水による環境への影響にも配慮されています。

全色に対応し、コーティング車にも使いやすいカーシャンプー

まとめ

カーシャンプーは、泡立ちの良さやボトルの容量だけで選ぶのではなく、シャンプー液の潤滑性や希釈倍率、コーティングへの対応などを確認することが大切です。

日常的な洗車には、ボディカラーやコーティングの有無を問わず使いやすい中性カーシャンプーが適しています。泡を増やしすぎず、十分なシャンプー液を確保して洗うことで、洗車ミットと塗装面の摩擦を抑え、洗車キズの軽減につながります。

また、食器用洗剤は食品由来の油汚れを落とすために設計されているため、車には専用のカーシャンプーを使用しましょう。

今回紹介したGTECHNIQの「GWash V2」は、白や黒を含む全色に対応し、コーティング車にも使用できる中性カーシャンプーです。高い潤滑性を備えながら少量で使用できるため、日常的なメンテナンス洗車に適しています。

筆者

佐久間 陽平|株式会社insieme 代表取締役

2019年より海外カーケアブランドの正規輸入事業を開始。
現在はヨーロッパを中心に20以上のブランドを取り扱う、日本最大級の海外カーケア通販サイト「arinomama(ありのまま)」を運営。

ドイツ・イギリス・スウェーデンなどの最新カーケア製品・技術を日本市場へ導入し、製品選定・検証・販売まで一貫して手掛ける。

東京都内でカーディテイリング専門店も運営し、施工現場で得た一次情報をもとに、コーティング・洗車・メンテナンスに関する実践的な情報を発信。

コラム一覧
  1. Home
  2. Column
  3. 専門店が選ぶ、カーシャンプー|おすすめ製品と選び方・正しい泡立て方
施工店一覧 フォームで相談