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車のレザーシートコーティングの効果と必要性|施工費用とおすすめ製品

新車が納車された方や、白革・ベージュ内装の汚れが気になっている方の中には、レザーシートコーティングを検討している方も多いのではないでしょうか。

車のレザーシートは高級感がある一方で、ジーンズの色移り、乗り降りによる擦れ、汗や皮脂、食べこぼしなどの影響を受けやすいデリケートな素材です。特に本革やナッパレザー、セミアニリンレザーなどは質感に優れている反面、日常使用による汚れや摩耗が目立ちやすく、早めの保護が重要になるケースもあります。

そこで本記事では、プロのコーティング専門店で施工されるレザーシートコーティングを中心に、主な効果や必要性、後悔しない選び方、施工費用の相場について解説します。

なお、DIYで使用できるレザーコーティング剤を探している方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▶︎ スプレーレザーコーティング(DIY向け)

この記事の要点

レザーシートコーティングを検討するうえで押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • 車のレザーシートは、紫外線・温度変化・摩擦・汗や皮脂などの影響を受けやすく、バッグや財布などの皮革製品よりも過酷な環境で使用されています。
  • レザーコーティングを施工することで、ジーンズの色移り、皮脂汚れ、摩耗などによる汚れや染料が定着しにくい状態を作ることができます。
  • 特に白革・ベージュ内装・本革・ナッパレザー・セミアニリンレザーは、汚れや擦れが目立ちやすいため、綺麗な状態のうちに保護しておくことが重要です。
  • レザーコーティングを選ぶ際は、水性タイプを選ぶことで、レザー本来の素材への負担を抑えながら保護することができます。

レザー素材は非常にデリケート

レザー素材は、見た目の高級感やしっとりとした質感が魅力ですが、日常使用によるダメージを受けやすいデリケートな素材です。

特に車のレザーシートは、財布やバッグなどの革製品とは異なり、一年を通して紫外線や温度変化、湿気、乾燥などの影響を受け続けています。夏の炎天下では車内温度が50℃以上になるというデータもあり、冬場は低温や乾燥の影響を受けます。さらに、乗り降りのたびに摩擦が加わり、座っている間は常に体重による圧力もかかります。

つまり、車のレザーシートは「革製品」でありながら、一般的なバッグや財布以上に過酷な環境で使われている素材といえます。

また、現代の車のレザーシートには、表面にPUトップコートと呼ばれる保護層が施されているケースも多くあります。しかし、紫外線や熱、摩擦、汗や皮脂などの影響を受け続けることで、表面の質感低下やテカリ、黒ずみ、ひび割れなどにつながる場合があります。

そのため、車のレザーシートは、見た目以上に負担の大きい環境で使用されている素材といえます。高級感のある内装を長く維持するためには、レザーの質感や構造を理解したうえで、日常使用によるダメージをできるだけ蓄積させないことが重要です。

白色、ベージュ系の革シートは汚れが目立ちやすい

レザーコーティングの主な効果

レザーコーティングの主な役割は、レザー表面に保護被膜を形成し、日常使用による汚れや摩擦、色移りなどのダメージを軽減することです。

代表的な効果として、ジーンズなどの衣類による色移りの軽減が挙げられます。特にホワイトやベージュなどの明るいレザーシートは、濃色デニムの染料が目立ちやすいため、コーティングで保護しておくことで、染料の付着や定着を抑えやすくなります。

また、汗や皮脂、食べこぼしなどの日常汚れが付きにくくなることもメリットです。汚れがレザー表面に浸透・定着しにくくなることで、濡れ拭きでも落としやすい状態を維持しやすくなります。

さらに、UVフィルターを備えたレザーコーティングであれば、紫外線による劣化やひび割れの軽減にもつながります。レザーシートだけでなく、ステアリングやダッシュボードなど、手や紫外線の影響を受けやすい箇所にも有効です。

車のボディであれば、洗車傷が付いた場合でも、状態によっては研磨でリカバリーできるケースがあります。一方で、レザーシートは色移りや擦れ、ひび割れなどが進行すると、クリーニングだけでは元の状態に戻すことが難しい場合があります。

そのため、レザーシートは汚れてから落とす、傷んでから補修するというよりも、綺麗な状態のうちに予防しておくことが重要です。レザーコーティングは、汚れやダメージが定着しにくい状態を作り、レザー本来の質感を維持しやすくするための施工といえます。

レザーコーティングにより、汚れや摩擦、色移りなどのダメージを軽減

後悔しないレザーコーティングの選び方

レザーコーティングを選ぶ際は、防汚性や耐久性だけでなく、レザー本来の質感を損なわないかを確認することが重要です。

市場に流通するレザーコーティング剤の中には、有機溶剤を含むタイプが多くあります。しかし、こうしたコーティングは溶剤成分によってレザーに負担をかけ、長期的に質感の変化や硬化につながる可能性があります。

その点、溶剤を含まない「水性タイプ」のレザーコーティングであれば、レザー表面への負担を抑えながら、柔軟性や自然な質感を維持しやすいというメリットがあります。

また、車のレザーシートは、汗や湿気、濡れた衣類など、水分に触れる機会が少なくありません。乾いた状態では保護性能があっても、汗や湿気に弱いコーティングでは、ラボでの試験データでは良い結果が出ていても、実際の車内環境では十分に効果を維持できない場合があります。

そのため、レザーコーティングを選ぶ際は、メーカーが示す耐久年数や撥水性だけで判断するのではなく、汗や湿気を含む実環境でも防汚性が維持されるかを確認することが大切です。

水性タイプで汗や湿気に強いレザーコーティング

実証検証|色移りや汚れの付き方は変わるのか

今回の検証では、レザーケア専門ブランド「geist」のレザーコーティングを使用しました。geistは、レザー本来の質感や柔軟性を損ないにくい水性タイプのレザーコーティングで、汗や湿気など実際の車内環境を想定した防汚性に配慮されている点が特徴です。

検証では、レザー素材に対して乾いたデニム生地で1,000回、さらに湿ったデニム生地で50回擦り、実際の車内で起こりやすい衣類との摩擦や湿気を想定したテストを行っています。

その結果、未施工部分ではデニムの染料がレザー表面に残りやすく、色移りが目立つ状態になりました。一方で、レザーコーティングを施工した部分では、染料の付着が大きく軽減され、レザー表面への色移りが抑えられていることが確認できます。

特に車のレザーシートは、乾いた状態だけでなく、汗や湿気、雨の日の濡れた衣類などの影響を受けることがあります。そのため、単に乾燥状態での防汚性だけでなく、湿気を含む実環境でも汚れや染料が定着しにくいかが重要です。

今回の検証からも、レザーコーティングは汚れや色移りを完全に防ぐものではないものの、染料や汚れがレザー表面に定着しにくい状態を作るうえで有効な施工といえます。

コーティング未施工
geist レザーコーティング施工済み

レザーコーティングの施工費用・相場

レザーコーティングの施工費用は、施工する範囲や車両サイズ、レザーの状態によって変動します。

コーティング専門店で施工する場合の目安は、運転席のみで2〜3万円前後、前席2脚で4〜5万円前後、後席を含む全席施工で6〜8万円前後が一般的な価格帯です。

多くの専門店では、よほど汚れがひどくない限り、施工前の簡易的なレザークリーニングや下地処理がコーティング費用に含まれているケースが多くあります。

ただし、皮脂汚れや黒ずみ、デニムの色移り、テカリなどが強い場合は、通常のクリーニングだけでは対応できず、別途クリーニング費用がかかる可能性があります。

また、ステアリング、シフトノブ、レザーダッシュボードなども施工対象になる場合がありますが、施工範囲や素材によって費用は変わるため、事前に確認しておくと安心です。

レザーコーティングを依頼する際は、金額だけで比較するのではなく、施工範囲、クリーニングの有無、使用するコーティング剤、施工後の質感まで確認することが大切です。

施工範囲施工費用の目安おすすめの施工対象
運転席のみ2〜3万円前後乗り降りが多く、擦れや皮脂汚れが出やすい運転席を重点的に保護したい方
運転席+助手席4〜5万円前後運転席・助手席を中心に、自革やベージュ内装を綺麗に維持したい方
全席6〜8万円前後後席も含めて、内装全体を綺麗に保ちたい方・フアミリーカーや高級車

まとめ

車のレザーシートは、紫外線や温度変化、乗り降りによる摩擦、汗や皮脂、衣類による色移りなど、日常的に多くの負担を受けています。

レザーコーティングは、汚れや色移りを完全に防ぐものではありませんが、染料や皮脂汚れが定着しにくい状態を作り、綺麗な内装を維持しやすくするための施工です。

特に白革やベージュ内装、本革、ナッパレザー、セミアニリンレザーなどは汚れや擦れが目立ちやすいため、綺麗な状態のうちに予防しておくことが重要です。

レザーコーティングを選ぶ際は、耐久年数や撥水性だけでなく、レザー本来の質感を損ないにくいか、水性タイプか、汗や湿気を含む実環境でも防汚性が維持されるかを確認しましょう。

佐久間 陽平|株式会社insieme 代表取締役

2019年より海外カーケアブランドの正規輸入事業を開始。
現在はヨーロッパを中心に20以上のブランドを取り扱う、日本最大級の海外カーケア通販サイト「arinomama(ありのまま)」を運営。

ドイツ・イギリス・スウェーデンなどの最新カーケア製品・技術を日本市場へ導入し、製品選定・検証・販売まで一貫して手掛ける。

東京都内でカーディテイリング専門店も運営し、施工現場で得た一次情報をもとに、コーティング・洗車・メンテナンスに関する実践的な情報を発信。

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