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専門店が選ぶ、レザークリーナー|車の本革におすすめの製品と正しい使い方
車の本革シートは、乗り降りによる摩擦や体重の負荷に加え、皮脂や汗、衣類からの色移りなどによって、少しずつ汚れやダメージが蓄積していきます。
こうした汚れを放置すると、黒ずみやテカリが目立つだけでなく、本来の質感を損なう原因にもなります。
内装の状態は車全体の印象を大きく左右するため、愛車の美観や価値を長く保つうえでも、レザーの定期的なメンテナンスはとても重要です。
本記事では、海外カーケア用品専門店 arinomamaが選ぶおすすめのレザークリーナーを紹介するとともに、実際の洗浄効果や正しい使い方、施工する際のポイントを詳しく解説します。
レザークリーナーの効果
レザーの汚れは少しずつ蓄積するため、普段見慣れていると、その変化にはなかなか気づきません。
一見きれいに見えるレザーでも、皮脂や汗、衣類から移った汚れなどが表面に付着し、徐々に本来の色味や質感が失われていきます。
汚れは急激に目立つというより、日々の使用の中で少しずつ蓄積していくため、見慣れていると気づきにくいのが特徴です。

レザークリーナーで洗浄すると、表面に付着した皮脂汚れや黒ずみが除去され、本来の自然な質感が戻ってきます。
特に明るい色のレザーや、長期間クリーニングしていないシートでは施工前後の違いが分かりやすいですが、黒いレザーでも実際に比較すると汚れの蓄積を確認できます。
今回、黒色のレザーシートを半分だけクリーニングし、洗浄前後の状態を比較しました。
汚れを除去した部分は、表面の不自然なテカリが抑えられ、レザー本来の落ち着いた質感に戻っています。さらに、汚れが落ちることで表面のくすみが取れ、シワも目立ちにくくなります。また、触れた際にも洗浄後はサラッとしており、洗浄前には皮脂汚れによるベタつきが生じていたことが分かります。
以下の写真では、左側がクリーニング後、右側がクリーニング前です。レザークリーナーは単に見た目をきれいにするだけでなく、蓄積した汚れを取り除き、本来の色味や質感を取り戻すためにも有効です。

右:クリーニング前
レザークリーナーの選び方
レザークリーナーを選ぶ際は、単に「汚れがよく落ちるか」だけで判断しないことが重要です。
レザーに付着する主な汚れは、皮脂や汗、手垢などの有機汚れです。こうした汚れにはアルカリ性の洗浄成分が有効ですが、車に使用されるレザーは本来おおむね弱酸性の性質を持っています。
そのため、洗浄力を優先した強力なクリーナーを繰り返し使用すると、革本来のpHバランスを崩し、表面の質感変化や乾燥、長期的な耐久性の低下につながる可能性があります。
また、本革は塗装面や樹脂パーツとは異なり、素材そのものがデリケートです。短時間で強く汚れを落とすことよりも、必要な洗浄力を確保しながら、できるだけ革への負担を抑えることが重要になります。
そのため、レザークリーナーを選ぶ際は、洗浄力・pH・使用されている成分・施工後の質感まで含めて確認するのがおすすめです。


専門店が選ぶ、おすすめレザークリーナー
この基準を踏まえて、海外カーケア用品専門店 arinomamaがおすすめするのが、ドイツのレザーケアブランド geist.(ガイスト)の「Rapid Leather & Vinyl Cleaner」です。
Rapid Leather & Vinyl Cleanerは、汚れをしっかり落としながら、素材への負担を抑えることを重視して設計されています。
皮脂などの有機汚れにはアルカリ性の洗浄成分が有効ですが、本製品は中性。強いアルカリ性に頼らず、植物および藻類由来の洗浄成分によって、皮脂汚れや黒ずみを除去します。
また、100%溶剤フリーで、本革だけでなく合成皮革や人工皮革、ダッシュボードなど幅広い素材に使用できます。
素材への負担を抑えた設計のため、自動車のレザーシートだけでなく、ソファなどの家具、バッグをはじめとする革製品、スニーカーなどのクリーニングにもおすすめです。
十分な洗浄力を確保しながら、革への負担をできるだけ抑えられること。これが、専門店としてRapid Leather & Vinyl Cleanerを選ぶ理由です。

レザークリーナーの正しい使い方
1.レザー表面のホコリや砂を取り除く
レザークリーナーを使用する前に、シート表面やシワ、ステッチの隙間に入り込んだホコリや砂を掃除機で取り除きます。
細かな砂や異物が残ったままクロスやブラシで擦ると、摩擦によってレザー表面へ余計な負担をかける原因になります。

2.クロスにレザークリーナーをスプレーする

レザークリーナーは、シートへ直接吹きかけるのではなく、マイクロファイバークロスに適量スプレーして使用します。
車内で直接スプレーすると、クリーナーが周囲のパネルやガラスなどへ飛散し、そのまま乾燥すると跡が残る原因になります。
クロスに含ませてから施工することで、飛散を防ぎながら必要な範囲だけにクリーナーを塗布できます。
3.レザー表面を優しく拭き取る
クリーナーを含ませたクロスで、レザー表面を適度な力で拭き取ります。
汚れを落とそうとして必要以上に強く擦ると、レザー表面に負担をかける原因になります。皮脂や手垢、黒ずみの状態を確認しながら、適度な力で数回拭き取ってください。
一度に広い範囲を施工するのではなく、座面や背もたれなど範囲を分けて作業すると、均一にクリーニングしやすくなります。

4.頑固な汚れはレザーブラシで浮かせる
クロスだけでは落としきれない黒ずみや、シボやシワの奥に入り込んだ汚れには、レザーブラシを使用します。
ブラシにレザークリーナーを適量含ませ、汚れている部分を適度な力でブラッシングして汚れを浮かせます。
このときも強く擦るのではなく、ブラシの毛先を使って汚れをかき出すように施工するのがポイントです。

5.浮いた汚れを清潔なクロスで拭き取る

レザーブラシで汚れを浮かせたら、清潔なマイクロファイバークロスで、クリーナーと一緒に汚れを拭き取ります。
その後、クロスの面を変え、乾いた面を使ってレザー表面を仕上げ拭きします。
クリーナーや水分を残さず、表面が均一な状態になっていることを確認したら施工完了です。
レザークリーニングでは白いクロスを使う
レザークリーニングでは、できるだけ白いマイクロファイバークロスを使用するのがおすすめです。
特に白やベージュなど明るい色のレザーでは、黄色や青色などの着色されたクロスを使用すると、クロスの染料がレザーへ色移りすることがあります。
クリーナーを含ませた状態で繰り返し拭くことで、クロスの染料が少しずつ付着し、かえってレザーを汚してしまう可能性があります。
そのため、明るい色のレザーをクリーニングする際は、色移りのリスクを抑えるためにも白いクロスを使用するのがおすすめです。
以下の画像は、実際にマスキングで区切り右側のみ黄色のマイクロファイバークロスで繰り返し擦った状態です。革の種類や状態、使用するクリーナーによって色移りの程度は異なりますが、白やベージュなど明るいレザーでは、できるだけ白いクロスを使用するのが安全です。

まとめ
レザーシートは、日々の使用によって皮脂や汗、黒ずみなどの汚れが少しずつ蓄積していきます。見た目にはきれいでも、レザークリーナーを使用することで汚れが落ち、本来の色味や質感が戻るケースは少なくありません。
一方で、レザークリーナーは洗浄力だけで選ぶのではなく、pHや使用されている成分、革への負担まで考えて選ぶことが重要です。
施工する際は、強く擦らず適度な力で汚れを落とし、頑固な汚れにはレザーブラシを使用します。また、白やベージュなど明るい色のレザーでは、クロスの染料による色移りを防ぐためにも、白いマイクロファイバークロスを使用するのがおすすめです。
定期的に正しい方法でクリーニングを行い、愛車のレザーをきれいな状態で長く維持しましょう。

佐久間 陽平|株式会社insieme 代表取締役
2019年より海外カーケアブランドの正規輸入事業を開始。
現在はヨーロッパを中心に20以上のブランドを取り扱う、日本最大級の海外カーケア通販サイト「arinomama(ありのまま)」を運営。
ドイツ・イギリス・スウェーデンなどの最新カーケア製品・技術を日本市場へ導入し、製品選定・検証・販売まで一貫して手掛ける。
東京都内でカーディテイリング専門店も運営し、施工現場で得た一次情報をもとに、コーティング・洗車・メンテナンスに関する実践的な情報を発信。