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幌の洗車・コーティング方法|
専門店が教える正しい手入れと施工方法
オープンカーの幌は、雨や紫外線、花粉、黄砂、砂ぼこりなどの影響を受けるため、定期的な洗車やメンテナンスが大切です。
ロードスターをはじめ、ポルシェなどのオープンカーに乗っている方の中には、「幌はどうやって洗車すればいい?」「洗車機に入れても大丈夫?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
幌はボディとは素材が異なるため、正しい方法で洗車・クリーニングを行い、必要に応じて幌専用のコーティング剤で保護することが重要です。
本記事では、カーケア専門店arinomama(ありのまま)が、実際のオープンカーへの施工経験をもとに、普段の幌の洗車方法から、幌クリーナーを使ったクリーニング、幌コーティングの施工方法までわかりやすく解説します。
また、自分でメンテナンスしたい方に向けた幌専用クリーナー・コーティング剤の紹介に加え、専門店へ施工を依頼したい方のために、幌コーティングの料金目安や施工店の探し方についても紹介します。
幌コーティングの効果
幌コーティングを施工することで、主に撥水性の向上、汚れの付着を抑えやすくなること、色味に深みが出ることが期待できます。
まず分かりやすいのが、撥水性の変化です。コーティング施工前は、水が幌の生地に広がるように馴染みやすい状態ですが、施工後は水滴として弾かれやすくなります。
また、幌表面が保護されることで、砂ぼこりなどの汚れも付着しにくくなり、普段の洗車やメンテナンスもしやすくなります。
さらに、施工後は幌の色味に深みが出ます。特に黒い幌では、黒さが増し、車全体の印象も引き締まって見えます。撥水性だけでなく、防汚性や美観の向上も期待できるため、幌をきれいな状態で維持したい方にはおすすめです。
以下は、実際に幌コーティングを施工する前後で状態を比較したものです。


幌のクリーニング&コーティング方法
1.幌全体に水をかける
まずは通常の洗車を行ったあと、幌全体にたっぷりと水をかけます。
表面に付着している砂ぼこりやホコリをあらかじめ流し、幌全体をしっかり濡らしておきましょう。
あらかじめ十分に水を含ませておくことで、クリーナーが途中で乾きにくくなり、泡立ちやすくなるため、幌全体を洗浄しやすくなります。

2.クリーナーで優しくブラッシングする

ブラシに幌専用クリーナーをスプレーし、幌の表面を優しくブラッシングして汚れを浮かせていきます。
力を入れすぎると幌の生地が毛羽立つ原因になるため、ブラシの毛先を使って、表面をなでるようなイメージで洗浄します。
汚れが気になる部分も、力で落とそうとせず、クリーナーをなじませながら少しずつ洗っていきましょう。
3.たっぷりの水ですすぐ
ブラッシングが終わったら、幌全体にたっぷりと水をかけて、クリーナーの成分をしっかり洗い流します。
見た目で泡がなくなっても、繊維の中に洗剤成分が残っていることがあります。
そのため、「もう十分流した」と思ってから、さらにしっかりすすぐくらいが目安です。
洗剤成分が残ると、仕上がりに影響するだけでなく、その後の幌コーティングの定着にも悪影響を与える可能性があるため、すすぎは特に丁寧に行いましょう。

4.水分を拭き取り、完全乾燥させる

すすぎが終わったら、まずはクロスで幌表面の水分を優しく拭き取ります。
その後、コーティング施工前に幌を完全に乾燥させます。
幌に水分が残った状態でコーティングすると、定着不良や仕上がりムラの原因になるため、しっかり乾かすことが重要です。
自然乾燥でも問題ありませんが、冬場や気温が低く乾きにくい時期は、ドライヤーなどを使って乾燥を補助する方法もおすすめです。
5.粘着クリーナーでホコリを取る
幌が完全に乾いたら、粘着クリーナーを使って表面に残っている細かなホコリや繊維くずを取り除きます。
洗車やクリーニングだけでは落としきれない細かなゴミが残っていることがあるため、コーティング前に表面をきれいな状態に整えておきます。
強く押し付ける必要はなく、幌の表面を軽く転がすようにして使用すればOKです。
このひと手間を入れておくことで、コーティング施工後の仕上がりもよりきれいになります。

6.ボディとガラスを養生する

幌がきれいな状態に整ったら、マスカーやマスキングテープを使って、ボディや窓ガラスを養生します。
幌コーティング剤がボディやガラスに付着すると、シミやムラの原因になることがあるため、施工前の養生は重要です。
特に幌との境目やピラー周辺はコーティング剤がかかりやすいため、隙間ができないよう丁寧に覆っておきましょう。
7.保護具を着用する
コーティング施工前に、ニトリル手袋やマスクなどの保護具を着用します。
コーティング剤が直接肌に付着したり、施工時のミストを吸い込んだりしないように注意しましょう。
また、必ず換気の良い場所で施工し、密閉された空間での使用は避けてください。
使用する製品によって注意事項が異なるため、施工前に商品ラベルや使用方法も確認しておきましょう。

8.コーティング剤をスプレーする

養生と保護具の着用ができたら、幌全体にコーティング剤を満遍なくスプレーします。
施工の目安としては、幌の表面だけでなく、繊維全体がしっかり濡れるくらいまで塗布するイメージです。
一部だけに集中して吹き付けるのではなく、幌全体にムラなく行き渡るように施工することがポイントです。
9.手袋で優しくなじませる
コーティング剤をスプレーしたら、ニトリル手袋を着用した手で幌の表面を優しくなでるようになじませます。
強く押し込んだり擦ったりする必要はありません。
表面に塗るというよりも、コーティング剤を幌の繊維に浸透させていくイメージで施工します。

10.24時間乾燥させる

コーティング施工が終わったら、そのまま24時間を目安にしっかり乾燥させます。
施工直後に雨や洗車などで水に濡れると、コーティングの定着不良や性能低下につながる可能性があるため注意が必要です。
施工後はできるだけ濡れない環境で保管し、十分に乾燥させてから通常どおり使用してください。
普段の幌の洗車方法|洗車機について
普段の洗車では、ボディを洗うタイミングに合わせて、カーシャンプーを使いながら幌も優しく洗えば問題ありません。洗浄後は、シャンプー成分が繊維に残らないよう、たっぷりの水でしっかりすすぐことが大切です。
幌コーティングを施工している場合は、強く擦らないように注意しましょう。摩擦によってコーティングの耐久性が低下しやすいため、できるだけ優しく洗います。また、大量の水をかけた直後は一時的に撥水が弱く見えることがありますが、乾燥すると撥水性が戻る場合があります。
洗車機については、自動車メーカー・洗車機メーカーともに幌車への使用を推奨していないケースが多いため、基本的には手洗いがおすすめです。高圧洗浄機を使用する場合も、車両の取扱説明書を確認し、十分に距離を取りながら使用しましょう。

おすすめの幌クリーナー・コーティング剤
幌のクリーニングとコーティングには、CARBON COLLECTIVEの「Reset Antibacterial Fabric Cleaner」と「Repel Fabric Protectant」がおすすめです。
どちらも幌やファブリック素材に使用でき、洗浄からコーティングまで一連のメンテナンスを行えます。
Reset Antibacterial Fabric Cleaner|幌クリーナー
Resetは、幌やファブリック素材に使用できるクリーナーです。幌に付着した汚れを落とし、コーティング前の下地を整える用途にも適しています。ブラシで優しく洗浄したあとは、クリーナー成分が残らないよう、たっぷりの水ですすいで使用します。
▶︎ 製品ページはこちら
Repel Fabric Protectant|幌コーティング剤
Repelは、幌やファブリック素材に使用できる撥水コーティング剤です。施工することで、撥水性や防汚性を高めながら、幌の色味にも深みを与えます。洗浄後の幌をしっかり乾燥させてから施工し、施工後は十分に乾燥させて定着させます。
▶︎ 製品ページはこちら
専門店に依頼する場合の料金目安
幌のクリーニングやコーティングはDIYでも施工できますが、汚れが強い場合や、ムラなくきれいに仕上げたい場合は専門店へ依頼するのもおすすめです。
専門店では、幌の状態を確認したうえで、クリーニング、乾燥、養生、コーティングまで一連の作業を行います。特に経年車では、表面に蓄積した汚れを落とす下地処理に時間がかかるため、新車より施工料金が高くなる傾向があります。
施工料金は、幌の大きさや汚れの状態によって異なりますが、目安としては以下のとおりです。
自分で施工するのが不安な方や、仕上がりを重視したい方は、幌コーティングに対応している専門店へ相談してみましょう。

| 車両の状態 | 主な施工内容 | 料金目安 |
|---|---|---|
| 新車 | 洗浄・乾燥・養生・幌コーティング | 35,000円〜 |
| 経年車・汚れがある幌 | クリーニング・乾燥・養生・幌コーティング | 45,000円〜 |
まとめ
幌の洗車やコーティングについて、押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 幌はボディと同じように洗車できますが、強く擦らず、洗剤成分が残らないよう十分にすすぐことが重要です。
- 幌コーティングを施工すると、撥水性の向上に加え、汚れが付着しにくくなり、色味にも深みが出ます。
- コーティング前は、クリーニング後にしっかり乾燥させ、ホコリの除去やボディ・ガラスの養生まで行うことが重要です。
- コーティング施工後は摩擦をできるだけ避け、施工直後は水に濡らさず、十分に乾燥させましょう。
- 洗車機は、車両メーカーや洗車機メーカーで推奨されていないケースが多いため、基本的には手洗いがおすすめです。
- DIYでの施工も可能ですが、経年車や汚れの強い幌では、専門店へ依頼する方法もあります。

佐久間 陽平|株式会社insieme 代表取締役
2019年より海外カーケアブランドの正規輸入事業を開始。
現在はヨーロッパを中心に20以上のブランドを取り扱う、日本最大級の海外カーケア通販サイト「arinomama(ありのまま)」を運営。
ドイツ・イギリス・スウェーデンなどの最新カーケア製品・技術を日本市場へ導入し、製品選定・検証・販売まで一貫して手掛ける。
東京都内でカーディテイリング専門店も運営し、施工現場で得た一次情報をもとに、コーティング・洗車・メンテナンスに関する実践的な情報を発信。

