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水洗い洗車のやり方|
傷を防ぐ正しい手順と頻度・注意点を解説
「コーティング車は水洗いだけで十分」
このような話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。確かに、軽いホコリや砂汚れであれば、水洗いだけでもある程度汚れを落とすことができます。しかし、水洗いと一言でいっても、そのやり方は人によって大きく異なります。
中には、
- 水をかけるだけ
- バケツの水だけでクロスを使って洗う
など、定義がバラバラです。
水洗い洗車は、誤った方法で行うと、汚れが十分に落ちなかったり、汚れを引きずって洗車傷の原因になったりする場合があります。
また、水洗いは手軽な反面、シャンプー洗車と比べると汚れを除去する力が限られています。そのため、毎回水洗いだけを続けていると、少しずつ汚れが蓄積していくこともあります。
そこで本記事では、水洗い洗車がおすすめなケースや必要な道具、傷を防ぐ正しい手順、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
水洗い洗車はどんな時におすすめ?
水洗い洗車は、軽度な汚れを短時間で落としたい場合におすすめです。
例えば、前回の洗車から1〜2週間程度しか経過しておらず、ボディに付着している汚れが軽いホコリや砂汚れ程度であれば、水洗いだけでもある程度綺麗な状態を維持できます。
ただし、前回の洗車から時間が経過している場合や、排気ガスによる油汚れ、水垢などが付着している場合は、水洗いだけでは十分に除去できません。
水洗いは、あくまで汚れを「流す」洗車方法です。一方で、シャンプー洗車は界面活性剤の働きによって、汚れを浮かせて剥がし、水で流しやすい状態にします。
車に付着する汚れには、砂やホコリのように水だけでも流れやすい汚れもあります。しかし実際には、排気ガスの油分や虫の体液、鳥フンなど、水に溶けにくい汚れも多く付着しています。
そのため、長期間綺麗な状態を維持したい場合は、シャンプー洗車を基本にするのがおすすめです。
コーティング施工車は「水洗いだけで十分」と言われることもありますが、毎回水洗いだけを続けていると、少しずつ汚れが蓄積していく場合があります。
水洗い洗車は、汚れが軽い時や時間がない時のメンテナンスとしては非常に有効です。ただし、長期間綺麗な状態を維持するためには、定期的なシャンプー洗車も取り入れるようにしましょう。


水洗い洗車に必要なもの
水洗い洗車に必要なものは、そこまで多くありません。
基本的には、
- 散水ホース
- ボディ用マイクロファイバークロス
- 足回り用クロス
- ドライングタオル
- クイックディテイラー(必要に応じて)
があれば作業できます。
ボディを洗うクロスは、柔らかいマイクロファイバークロスを使用します。ホイールやタイヤ周りは砂やブレーキダストが多いため、ボディ用とは分けて足回り専用のクロスを用意しましょう。
また、水洗い後は自然乾燥させず、ドライングタオルでしっかり拭き上げることが大切です。水道水に含まれるミネラルが乾いて残ると、水垢やシミの原因になる場合があります。
仕上げにクイックディテイラー(仕上げ剤)を使用すると、水洗いだけでは落としきれなかった微細な汚れや軽度の水垢を除去しやすくなります。ガソリンスタンドの洗車機後の拭き上げにも便利です。

傷を防ぐ水洗い洗車のやり方
1. 直射日光を避けて洗車する
こまずは、直射日光が当たる場所での洗車は避けましょう。
特に夏場はボディ表面の温度が60〜70℃以上になることもあり、洗車中に水分がすぐ乾いてしまいます。
水分が乾くと、水道水に含まれるミネラル分がボディへ残り、水垢やシミの原因になる場合があります。
また、夜間は洗い残しや拭き残しに気付きにくいため、朝や夕方など比較的涼しい時間帯がおすすめです。

2. 足回りから洗う

最初にホイールやタイヤ周りを洗います。
足回りはボディよりも汚れが多く、洗うのに時間がかかる部分です。そのため、先にボディを洗ってしまうと、足回りを洗っている間にボディにかけた水が乾き、水シミや水垢の原因になる場合があります。
また、ホイールやタイヤ周りには砂やブレーキダストが付着しているため、ボディ用とは別のクロスを使用しましょう。
洗う際は、水を流しながらクロスを優しく滑らせるように作業します。砂やホコリを引きずりにくくなるため、洗車キズのリスクを軽減できます。
3. ボディを上から順番に洗う
ボディはルーフからボンネットの順に上から下方向へ洗います。
車の汚れは下側ほど多く付着しているため、上から順番に洗うことでクロスへ付着する汚れを最小限に抑えることができます。
また、クロスは円を描くように擦るのではなく、一方向に優しく滑らせるように洗うのがポイントです。
水洗い洗車では、シャンプー洗車のような潤滑成分がないため、クロスと塗装面の間に十分な水を入れながら作業することが大切です。
力を入れて汚れを落とすのではなく、水を掛けながら汚れを流すイメージで作業しましょう。

4. 水が乾かないようにする

洗車中は、ボディ上で水が乾かないよう注意しましょう。
特に夏場は、洗っていないパネルにかかった水分も短時間で乾いてしまいます。
作業中はこまめに周辺のパネルにも水を掛けながら進めることで、水垢やシミの発生を防ぎやすくなります。
5. クロスが汚れたらこまめに面を変える
クロスに汚れが付着したまま使い続けると、汚れを引きずって傷の原因になる場合があります。
1パネル洗うごとにクロスへ水をかけて汚れを落とし、汚れが溜まってきたらクロスの面を変えながら作業しましょう。
水洗い洗車はシャンプー洗車よりも汚れを抱え込む力が少ないため、クロスの管理が重要になります。

6. パネル下部は最後に洗う

ドア下部やサイドステップなど、膝より下の部分は、タイヤから巻き上げられた砂や泥汚れが多く付着しやすい場所です。
先にこの部分を洗ってしまうと、クロスに砂や汚れが付着し、そのクロスでボディ上部を洗うことで洗車キズの原因になる場合があります。
洗う際は、力を入れずにたっぷりの水をかけながら、クロスを優しく一方向に滑らせるように作業しましょう。
7. ドライングタオルで拭き上げる
洗車後は、水分を残さずドライングタオルでしっかり拭き上げます。
水分が自然乾燥すると、水道水に含まれるミネラル分が残り、水垢やシミの原因になります。純水を使用している場合でも、基本的には拭き上げまで行いましょう。
また、可能であれば拭き上げ時にクイックディテイラーを使用するのもおすすめです。
濡れたボディに1パネルあたり1〜2プッシュを目安にスプレーし、そのままドライングタオルで拭き取ることで、水洗いだけでは落としきれなかった微細な汚れや軽度の水垢を除去することができます。
※クイックディテイラーを用意できない場合は、省略しても問題ありません。

水洗い洗車のメリット・デメリット
水洗い洗車のメリットは、簡単に短時間で洗車できることです。
シャンプーやバケツを用意する必要がなく、散水ホースとクロス、拭き上げタオルがあれば作業できるため、忙しい時でも取り入れやすい洗車方法です。
特に、1〜2週間に1回の頻度で洗車できる方や、ガレージ保管で汚れが付きにくい車であれば、水洗い洗車でも綺麗な状態を維持しやすくなります。
一方で、1〜2ヶ月に1回程度の洗車サイクルの場合、水洗いだけで汚れをリセットするのは難しくなります。
時間が経過した汚れはボディに固着しやすく、水垢やシミとして残る場合があります。こうした汚れは、水洗いだけでは落としきれず、通常の洗車でも除去が難しくなることがあります。
また、コーティング施工車であっても、毎回水洗いだけを続けていると少しずつ汚れは蓄積していきます。
そのため、水洗い洗車は「汚れが軽い時に短時間で済ませる方法」として活用し、汚れの程度に応じてシャンプー洗車も取り入れるのがおすすめです。


まとめ
水洗い洗車は、軽度な汚れを短時間で落としたい時に便利な洗車方法です。
ただし、水洗いはあくまで汚れを「流す」洗車方法であり、シャンプー洗車のように汚れを浮かせて剥がす力はありません。
そのため、1〜2週間に1回程度の頻度で洗車できる場合や、ガレージ保管で汚れが少ない車には向いていますが、1〜2ヶ月に1回の洗車サイクルでは水洗いだけで汚れをリセットするのは難しくなります。
また、コーティング施工車であっても、毎回水洗いだけを続けていると少しずつ汚れが蓄積していく場合があります。
水洗い洗車は、汚れが軽い時や時間がない時のメンテナンスとして活用し、汚れの程度に応じてシャンプー洗車も取り入れるようにしましょう。

佐久間 陽平|株式会社insieme 代表取締役
2019年より海外カーケアブランドの正規輸入事業を開始。
現在はヨーロッパを中心に20以上のブランドを取り扱う、日本最大級の海外カーケア通販サイト「arinomama(ありのまま)」を運営。
ドイツ・イギリス・スウェーデンなどの最新カーケア製品・技術を日本市場へ導入し、製品選定・検証・販売まで一貫して手掛ける。
東京都内でカーディテイリング専門店も運営し、施工現場で得た一次情報をもとに、コーティング・洗車・メンテナンスに関する実践的な情報を発信。